【動脈血栓症の原因】
【静脈血栓症の原因】
1.先天性凝固阻止因子欠損症/線溶異常
・先天性アンチトロンビン欠損症
・先天性プロテインC欠損症
・先天性プロテインS欠損症
・異常プラスミノゲン血症
2.脱水,多血症
3.肥満
4.妊娠
5.下肢骨折・外傷,手術
6.下肢麻痺,長期臥床,ロングフライト
7.悪性腫瘍
8.心不全,ネフローゼ症候群
9.経口避妊薬
10.抗リン脂質抗体症候群(APS)
11.高Lp(a)血症
12.高ホモシステイン血症
13.発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)
14.慢性骨髄増殖性疾患(真性多血症,本態性血小板血症)
15.薬剤性(トラネキサム酸など)
【抗リン脂質抗体症候群】
抗リン脂質抗体症候群(Sapporo基準のシドニー改定、2006)
以下の臨床所見の1項目以上が存在し、かつ検査所見の1項目以上が12週間以上の間隔をあけて2回以上検出された場合を抗リン脂質抗体症候群と分類する。 |
臨床所見 |
1、血栓症:画像検査や病理検査で確認できる1つ以上の動静脈血栓症(血管炎を除く) 2、妊娠合併症 (a)妊娠10週以降の胎児奇形のない1回以上の子宮内胎児死亡 (b)妊娠高血圧、子癇もしくは胎盤機能不全などによる1回以上の妊娠34週未満の早産 (c)妊娠10週未満の3回以上連続する原因不明習慣性流産 |
検査所見 |
1、ループスアンチコアグラント陽性(LA)の測定は国際血栓止血学会のガイドラインに従う 2、IgGまたはIgM型抗カルジオリピン抗体陽性 3、IgGまたはIgM型抗β2GPⅠ抗体陽性 |